『か、勝った・・・だけど・・・全然嬉しくない・・・』
仲間内では勝率1割を切る私が久しぶりに勝利を収めました。
しかし何故でしょう。10試合ぶりくらいの勝ち星でしたが、ほとんど嬉しくありませんでした。

それは、対戦相手がフルパーミッションであったため、対ビートダウン戦では考えられない程の長丁場を戦い抜き、更にこちらのプレイするカードが尽く打ち消されていったため、単細胞な私は精神的にボロボロになり疲れ切ってしまっていたのです。

MTGは手札を駆使して対戦相手とライフを削り合う、言わばお互いの『技』を競い合うものだと思っていました。
しかし、同時に精神力の削り合いでもあり、『心』と『技』の両方を競い合うものだということをその時改めて思い知らされました。

となると、勝率1割を切るノンテクニックな私の場合、いっそのこと『技』は捨て置いて、相手の精神力を削りに行くという『心』に勝負所を絞っても良いかもしれません。

疲労困憊になった対戦相手をライフ0の私が見下ろす。試合に負けて勝負に勝つ!そんな勝ち方?でも良いではありませんか。
ただの嫌がらせなのかもしれませんが、どうせ負けるならパプテマス・シロッコよろしく相手の精神を奪ってやりたいのです。精神を刻む者になりたいのです。

更に『心』『技』とくれば、残りは『体』。できることなら、『心技体』の三位一体となった勝負を相手に挑みたいものです。
しかし、こと『体』の勝負、この場合『体力』を削る手段などさすがに知的ゲームのMTGには・・・

あ、あった!

ということで出来上がったのが以下のデッキです。


■デッキ名:心と体をコントロール

1:【クリーチャー】
1:冥界のスピリット/Nether Spirit

20:【呪文】
4:強迫/Duress
4:暗黒の儀式/Dark Ritual
4:無垢の血/Innocent Blood
4:喉首狙い/Go for the Throat
2:悪魔の布告/Diabolic Edict
2:滅び/Damnation

16:【シャッフル呪文】
4:法務官の掌握/Praetor’s Grasp
4:気前のいい後援者/Noble Benefactor
4:サディストの聖餐/Sadistic Sacrament
2:ロボトミー/Lobotomy
2:撲滅/Eradicate

23【土地】
4:Underground Sea
4:汚染された三角州/Polluted Delta
2:水没した地下墓地/Drowned Catacomb
2:陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
4:不毛の大地/Wasteland
7:沼/Swamp


聡明な皆様ならもうお分かりだと思いますが、このデッキは『そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。』効果を持つ、対戦相手にシャッフルを強要するカード(以下シャッフル呪文)ばかりで構成されております。

基本戦略として、これらのシャッフル呪文を駆使し、面倒なシャッフル作業を通じて相手の体力をガンガン削っていくのです。

シャッフル呪文は比較的マナコストが重いのですが、暗黒の儀式や陰謀団の貴重品室を駆使することで夢の1ターンマルチシャッフル強要も夢ではありません。
もしも相手がフェッチランドを使っていたらこちらのもの、指先が痙攣するまでシャッフル攻めです。

加えてシャッフル呪文は、対戦相手のライブラリからカードを抜き取る効果のものが多く、相手の好みのカードを根こそぎ消し去ってあげることで、その先の勝負もどこか物足りなくさせることができ、相手の精神力もガンガン削っていきます。

ちなみに、こちらの勝ち手段は潔く『冥界のスピリット』のみ。
この死んでも死んでも戻ってくるクリーチャーによって、対戦相手はチクチクとそのライフを削られていくのです。

このデッキなら『心』『技』『体』の三位一体となった勝負を展開することができるはずです。


こんなデッキ使いたくない。

コメント

unko
2011年10月10日20:33

ジェリドが好きです。好きなZのモビルスーツはメッサーラかガブスレイです。

宇宙戦艦地球号
2011年10月10日20:45

着眼点の切れの良さ、さすがにございます。しかもメッサーラとガブスレイがお好きとは、渋い!渋すぎる。
メッサーラといえばムービルフィラ、ガブスレイといえばフェダーインライフル。共に時代を切り開いた名機にございました。

unko
2011年10月11日20:29

ここ読むとジェリドがいいやつに見えてくるのでお勧めですよ。
tp://homepage3.nifty.com/mana/gundam-jelido.html

宇宙戦艦地球号
2011年10月11日22:05

貴重な論文を教えて頂きありがとうございます。

私はジェリドを誤解していたようです。これからはヤザン派ではなく、ジェリド派として生きていこうと思います。